ドラム式洗濯機のデメリット6選|後悔する人の特徴と判断基準

ドラム式洗濯機のデメリットと後悔する人の特徴

「乾燥までボタンひとつ」に惹かれてドラム式洗濯機を検討している人は多いはず。でも実際に買って「やっぱり縦型でよかった」と後悔する声も少なくありません。

結論から言うと、ドラム式は「時間を買う家電」であってコストで元を取る家電ではない。この前提を理解したうえで選べば後悔しません。

この記事ではドラム式のデメリットと後悔しやすい人の特徴を整理。縦型との価格・ランニングコスト比較や、購入前のチェックポイントもまとめました。

ドラム式で後悔しやすいケース

ドラム式洗濯機は万能ではありません。以下に当てはまる人は、買った後に「やっぱり縦型でよかった」と感じやすい傾向があります。

後悔するケース 理由
シワが許せない 乾燥後にシャツやブラウスがシワだらけになる。アイロンが必須
泥汚れが多い 叩き洗いなのでガンコな汚れは縦型より落ちにくい
メンテナンスが面倒 乾燥フィルター・排水フィルター・ドアパッキンの掃除が定期的に必要
設置スペースが狭い 本体が大きく、ドアの開閉スペースも必要。一人暮らし向け物件だと入らないことも
予算が15万円以下 縦型なら5〜10万円で買えるが、ドラム式は15〜30万円が相場
夜間に洗濯したい 脱水時の振動・騒音が縦型より大きく、集合住宅では夜間運転が難しい場合がある

シワ問題は後悔の声で最も多いポイントです。ドラム式の乾燥は温風で衣類を回転させるため、素材によってはかなりシワになります。Yシャツを毎日着る人は、乾燥後にアイロンがけが必要になるケースが大半です。

洗浄力についても注意が必要です。ドラム式は「叩き洗い」、縦型は「もみ洗い」。たっぷりの水で洗う縦型の方が、泥汚れや食べこぼしには強い傾向があります。子どもの運動着やアウトドアウェアを頻繁に洗う家庭では、この差は無視できません。

メンテナンスを怠ると、乾燥効率が落ちる・ニオイが発生する・カビが繁殖するなどのトラブルに直結します。具体的には乾燥フィルターは毎回、排水フィルターは月1回、ドアパッキンのゴム部分は週1回の掃除が推奨されています。「洗濯機は放っておけるもの」と思っている人には大きなギャップになります。

設置スペースも見落としがちなポイント。ドラム式は本体サイズが大きいだけでなく、手前にドアが開くスペースが必要です。一人暮らし向けの物件では防水パンに収まらない、搬入経路の廊下を通れないなど、物理的に設置できないケースもあります。

運転音も確認しておきたいポイント。「夜セットして朝には乾いている」という使い方を想定している人は、騒音レベルをカタログで必ずチェックしてください。

縦型との価格・ランニングコスト比較

「ドラム式は高いけど水道代で元が取れる」とよく言われます。実際の数字で比較してみましょう。

項目 ドラム式(ヒートポンプ) ドラム式(ヒーター) 縦型
本体価格の相場 20〜30万円 15〜20万円 5〜10万円
電気代+水道代(6年間) 約86,000円 約172,000円 約108,000円
年間ランニングコスト 約14,300円 約28,700円 約18,000円
6年間の総コスト 約29〜39万円 約32〜37万円 約16〜21万円

ヒートポンプ式ドラム式は縦型より年間のランニングコストが約3,700円安くなります。しかし本体価格の差(10〜25万円)を回収するには27〜68年かかる計算。ランニングコストだけで元を取るのは現実的ではありません。

一方、ヒーター式ドラム式は縦型よりランニングコストが高くなります。乾燥時の電気代がヒートポンプ式の約2倍かかるため、「ドラム式は電気代が安い」というのはヒートポンプ式に限った話です。

つまりドラム式を選ぶ理由は「コスト回収」ではなく、「洗濯物を干す時間と手間をなくすこと」に価値を感じるかどうかです。

水道代だけに注目すると、ドラム式は1回あたりの使用水量が約80Lで、縦型の約120Lより大幅に少なくなります。月30回洗濯した場合、水道代の差は月約480円。ただしこの差額は電気代と合算してトータルで見る必要があります。

もう一つ見落としがちなのが修理費用です。ドラム式は構造が複雑なため、故障時の修理費が高くなる傾向があります。乾燥ユニットやヒートポンプの交換は5〜8万円かかるケースも。メーカーの延長保証への加入を検討しておくと安心です。

出典: パナソニック「洗濯乾燥機 電気代+水道代シミュレーション」のデータをもとに算出(1日1回・定格容量・洗濯〜乾燥運転・電気代31円/kWh・水道代262円/㎥)

ドラム式と縦型の6年間コスト比較

ドラム式が向いている人・向いていない人

デメリットを踏まえたうえで、向き不向きを整理します。

向いている人 向いていない人
共働きで洗濯物を干す時間がない 洗濯物を外干ししたい
タオルや下着など乾燥OKな衣類が多い シャツやおしゃれ着が多い
花粉症・梅雨の部屋干し臭を避けたい 泥汚れをしっかり落としたい
フィルター掃除を習慣にできる 洗濯機のメンテナンスが面倒
設置スペースに余裕がある 防水パンが小さい・搬入経路が狭い

最も大きな判断基準は「乾燥機能を毎日使うかどうか」。乾燥を使わないなら、ドラム式のメリットは半減します。洗浄力は縦型の方が上なので、「洗うだけ」なら縦型で十分です。

花粉症の人にとっては、外干し不要になるドラム式のメリットは大きいです。春先の2〜3ヶ月だけでも部屋干しの臭いを気にせず洗濯できるのは、生活の質に直結します。

逆に、共働きで毎日洗濯物を干す時間が取れない人にとっては、ドラム式の乾燥機能は生活を大きく変えてくれます。「1日30分の家事時間を買う」と考えると、20万円の投資は6年で1日あたり約91円。この金額をどう感じるかが判断の分かれ目です。

なお、乾燥容量は洗濯容量より小さい機種がほとんどです。たとえば「洗濯12kg / 乾燥6kg」の場合、洗濯物を満杯にすると乾燥は2回に分ける必要があります。一人暮らし〜二人暮らしなら乾燥容量6kgで十分ですが、家族が多い場合は乾燥容量を基準に選んでください。

洗濯の頻度自体を見直すのも一つの手です。毎日回す必要があるか、2〜3日に1回にまとめられないか検討してみると、洗濯機選びの基準も変わってきます。二人暮らしで2〜3日に1回まとめ洗いするなら、洗濯容量10kg・乾燥容量6kgのモデルがバランスが良いです。

共働きで家事全体の負担を減らしたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

一人暮らしの洗濯は週何回が正解?頻度の目安とラクにするコツ

購入前に確認すべき設置条件

「買ったのに設置できなかった」というトラブルは意外と多いです。購入前に必ず確認してください。

確認項目 チェック内容 目安
防水パンのサイズ 内寸の幅と奥行きを測る 幅64cm以上が必要な機種が多い
搬入経路 玄関・廊下・曲がり角の幅 本体幅+6cm以上
ドアの開閉方向 右開き・左開きの確認 壁の位置で決まる
蛇口の高さ 洗濯機の上端より高いか 低い場合はかさ上げ台が必要

特に一人暮らし向けの物件では、防水パンが小さくてドラム式が入らないケースがあります。必ず内見時にメジャーで測っておくのがおすすめです。

購入後に「入らなかった」となると、返品・交換の手間が発生するだけでなく、配送キャンセル料がかかることもあります。家電量販店でも設置確認サービスを提供しているので、不安な人は事前に相談してみてください。

もう一つ意外と見落とすのが排水口の位置。ドラム式は本体の下に排水口がある場合、専用のかさ上げ台が必要になることがあります。賃貸物件では大家さんへの確認が必要なケースもあるので、設置前に管理会社に相談しておくと安心です。

搬入については、玄関ドアの幅だけでなくエレベーターに入るかどうかも確認してください。階段のみの物件では、手運びで追加料金が発生する場合があります。

これから引越しを考えている人は、内見時のチェック項目をこちらにまとめています。

内見チェックリスト全32項目|見落とすと後悔するポイントを整理

まとめ:ドラム式は「時間を買う家電」

ポイント 内容
最大のデメリット シワ・洗浄力・メンテナンスの手間
本体価格 20〜30万円(ヒートポンプ式)/ 15〜20万円(ヒーター式)
ランニングコストで元は取れるか 取れない(回収に27〜68年)
最大のメリット 洗濯物を干す時間がゼロになる
向いている人 共働き・乾燥を毎日使う・メンテ習慣あり
向いていない人 シャツが多い・泥汚れ・メンテが面倒・設置スペース不足

ドラム式洗濯機はコストで選ぶ家電ではなく、「洗濯物を干す30分を毎日取り戻す」ための時短家電です。その時間に価値を感じるなら買い。感じないなら縦型で十分です。

もし購入を決めたなら、ヒートポンプ式を選ぶこと。ヒーター式は電気代が約2倍かかり、衣類も傷みやすいです。予算は20万円前後になりますが、6年間のランニングコスト差を考えるとヒートポンプ式の方がトータルで安くなります。

購入前の最終チェックとして、以下の3つを確認してください。(1)設置スペースに収まるか実測する (2)乾燥容量が足りるか確認する (3)メンテナンスを習慣にできるか正直に考える。この3つがクリアできれば、ドラム式は日々の洗濯ストレスを大きく減らしてくれる家電です。

電気代の節約も含めて家計全体を見直したい方はこちらも参考にどうぞ。

一人暮らしの電気代は平均月6,756円|高い原因と節約方法

一人暮らしの生活費を洗い出してわかった|平均額と節約の急所

出典

この記事を書いた人

みく 暮らしの時短ブロガー

フリーランス / 夫と二人暮らし。固定費の見直しと時短にハマっています。調べて「これは使える」と思ったことを、なるべくわかりやすくまとめるようにしています。

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