一人暮らしの引越し、いくら見ておけば足りるのか。同市内の近距離なら5万円前後、遠距離なら10万円超え。同じ「単身」でも、距離・時期・荷物量で3倍近い差が出るのが引越し料金のリアルです。
私(みく・フリーランスWebライター)は2020年の新卒配属で単身生活を始め、2022年秋に夫と同棲するため港区の1LDKへ、2024年11月には東京西部の1LDK(44㎡・築3年)へと引越しました。7物件の内見、繁忙期を外した平日搬入、3社見積もりの叩き合いまで、実体験で「相場と何が違ったか」を全部書きます。
この記事では、SUUMO引越しと引越し侍の最新調査データを基準に、一人暮らしの引越し費用相場を距離別・時期別・荷物量別の早見表でまとめ、私が実際に効果があった節約7つのコツまで解説します。
一人暮らしの引越し費用相場は3万〜10万円|結論の早見表
先に結論を出します。一人暮らし・単身の引越し費用は、通常期(5〜1月)で3〜7万円、繁忙期(2〜4月)で5〜10万円が中央のレンジです。ここに距離と荷物量が乗って上下します。
| ケース | 通常期 | 繁忙期 |
|---|---|---|
| 荷物少・同市内 | 約3〜5万円 | 約4〜6万円 |
| 荷物少・〜200km | 約4〜6万円 | 約6〜8万円 |
| 荷物多・〜200km | 約6〜10万円 | 約8〜11万円 |
| 荷物多・500km以上 | 約9〜12万円 | 約12〜17万円 |
私が2024年11月に港区→東京西部(距離約20km・1LDK 44㎡・段ボール24箱+家電5点)で引越したときは、通常期・平日搬入・3社見積もり相見積もりの結果、税込5万7,200円で落ち着きました。SUUMO引越しの通常期・同都道府県内・荷物多め相場(約6.9万円)より1万円ほど安い着地です。
①同市内なら通常期3〜5万円が現実的な下限/②同一地方内で6万円前後/③500km超は10万円台/④繁忙期は+30〜50%の上乗せ、が基本の掛け算です。
距離別の相場|同市内から500km超まで4段階の目安
引越し料金は「基本運賃+実費+オプション」で決まりますが、9割は距離で骨格が決まります。SUUMO引越しの2026年6月最新の相場データを距離別にまとめます。
| 距離区分 | 通常期(荷物小/大) | 繁忙期(荷物小/大) |
|---|---|---|
| 同市内(〜15km) | 4万9,847円 / 6万3,829円 | 5万5,007円 / 7万6,562円 |
| 〜50km | 4万7,160円 / 6万9,035円 | 6万1,709円 / 8万2,711円 |
| 〜200km | 6万1,648円 / 9万6,690円 | 8万415円 / 10万6,941円 |
| 500km以上(遠距離) | 8万9,162円〜12万243円 | 11万5,894円〜17万3,602円 |
面白いのは「同市内より〜50kmの通常期のほうが荷物小で少しだけ安い」逆転現象があること。これは同市内でもトラック手配コストは変わらず、〜50kmは高速代等の実費が控えめな案件の平均が引き下げに効くためです。実務では「同市内=〜50km」とほぼ同じ帯と考えて見積もっておくのが安全です。
私が2024年11月に港区(東京都港区)→東京西部(同都内・約20km)を引越したときは、距離的には「〜50km」の枠で、荷物量は多め(段ボール24箱+冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・炊飯器・ドライヤー)。SUUMOの通常期・〜50km・荷物大の相場は約6.9万円ですが、平日午後便+時間帯フリー+家電3点はメーカー処分手配、で5.7万円に着地しました。
時期別の相場|通常期と繁忙期で最大4万円以上の差
もう一つの大きな変数が「時期」。SUUMO引越しの月別平均費用では、最安の12月(5万3,534〜7万1,788円)と、最高の3月・4月(8万819〜11万7,106円)の差は、最大で4万5,318円にもなります。

| 月 | 単身平均費用 | ひとこと |
|---|---|---|
| 3月下旬〜4月上旬 | 10万〜12万円台 | 年間で最も高い最繁忙期 |
| 2月・4月中旬〜下旬 | 7万〜10万円 | 繁忙期の外周。ここも高い |
| 5〜9月 | 5万〜7万円 | 通常期。相場の中央帯 |
| 10月・11月・12月 | 4万〜6万円台 | 年間の狙い目。特に11〜12月 |
| 1月 | 5万〜6万円台 | 正月明けは意外と穴場 |
私は2024年11月の3連休明けの平日を選びました。理由は単純で、繁忙期の3月と比べて同じ荷物・同じ距離で5〜6万円変わるから。実際、繁忙期に見積もりを頼んだ知人(同じ港区→都下)は「一番安い会社で12万円台」と言っていて、私の5.7万円との差は7万円弱でした。
時期別の詳しいカレンダーと月別相場は、姉妹記事の「引越し時期は10月が最安|単身月別料金と3月との7万円差早見表」で早見表付きにまとめています。
荷物量が料金を左右する|1R・1K・1LDKの目安
「同じ単身」でも部屋タイプで荷物量は大きく変わります。目安は次のとおり。
| 部屋タイプ | 段ボール目安 | 家電の傾向 | 通常期の中央値 |
|---|---|---|---|
| 1R(20〜25㎡) | 8〜15箱 | 単身用冷蔵庫・電子レンジ・小型洗濯機 | 3〜4.5万円 |
| 1K(20〜30㎡) | 12〜20箱 | +炊飯器・掃除機・小型テレビ | 4〜5.5万円 |
| 1DK・1LDK(30〜45㎡) | 20〜30箱 | +ソファ・ダイニングテーブル・大型テレビ | 5〜7.5万円 |
引越し侍の調査では、荷物少なめの単身は通常期・15km未満で27,000円、多めは32,400円が最安の目安。同一地方内(〜200km)まで距離が伸びると、荷物少なめでも41,750円・多めで50,000円と一段上がります。1LDKクラスで家具が揃っている単身は、この「荷物多め」列で見積もると実態に近い数字になります。
私は2022年秋に夫との同棲物件を探して1R・1K・1LDKを7物件内見しました。単身時代は1K・6畳・段ボール12箱・家電4点で完結していましたが、1LDKに引き上げるとダイニングテーブル・ソファ・追加の家電が乗って段ボールが24箱に膨らみました。同じ「単身の1名分の荷物」でも、住み替え前後の部屋タイプによって荷物量は2倍近く変わるのが実感です。
1LDKサイズでも、家具家電を新居で買い直す前提で身の回りだけ運ぶなら1K相当の料金で済むケースがあります。買い替え費用と引越し料金差の合計で判断するのがコツです。
単身パックと通常便どちらを選ぶ?判断軸3つ
単身の引越しでよく比較されるのが「単身パック(コンテナ定額)」と「通常のチャーター便(トラック貸切)」。判断は次の3軸で決めます。
- 荷物量:ワンボックス(およそ高1.7m×幅1m×奥1m)に収まるなら単身パック、収まらないなら通常便。
- 大型家具家電の有無:シングルベッド以上・冷蔵庫250L以上・大型ソファのいずれかがあるとボックスに入らず、通常便のほうが結果的に安い。
- 距離:長距離ほど単身パックが割安。短距離+荷物多めなら通常便(軽トラ・2t)が有利。
主要プランの下限料金だけ押さえておくと交渉が早いです。アートセッティングデリバリー「わたしの引越」は専用ボックス1本で23,100円〜(高1.7m×幅1m×奥1m)、日本通運「単身パックL」は30,800円〜でネット割適用時29,700円(高1.75m×幅1.08m×奥1.04m)。一方で通常のチャーター便(軽トラ〜2tクラス)は通常期でおよそ4万〜7万円、荷物量に制限はほぼありません。
私は単身時代に1Kで冷蔵庫90L・洗濯機5kg・シングルベッドありという装備でした。この量だと単身パックのボックスにベッドが入らず、結局は軽トラのチャーター便を選びました。「小さめワンルーム+家具家電を新居で買い直す」構成のときだけ、単身パックが本当に安い、というのがフラットな結論です。
見積もりを安くする7つのコツ|私が3社比較でやったこと
2024年11月の引越しで、SUUMO相場(〜50km・荷物大・通常期の6.9万円)より約1万円安い5.7万円に着地させたときに、実際にやった7つの節約策を並べます。
| # | コツ | 期待できる下げ幅 |
|---|---|---|
| 1 | 3社以上に一括見積もり | 初回提示から1〜2万円ダウンが標準 |
| 2 | 平日・大安以外の日を選ぶ | 5,000〜1万円 |
| 3 | 時間帯フリー便を指定 | 5,000〜1万円 |
| 4 | 不用品を先に処分し荷物を1階級下げる | 1万〜2万円 |
| 5 | ダンボールを自前で調達(スーパーで無料) | 2,000〜5,000円 |
| 6 | エアコン工事・家電処分は引越し会社と分離発注 | 3,000〜8,000円 |
| 7 | 「他社が○万円だった」と価格を伝える | 5,000〜1万5,000円 |
私の場合、最初に届いた1社目の見積もりは通常期・平日でも7万2,000円でした。そこから他2社に相見積もり→時間帯フリー指定→洗濯機の処分をリサイクルショップに切り替え→ダンボールをスーパーで25箱調達、の順で交渉して、最終5万7,200円になりました。所要は見積もり調整でトータル2時間程度です。
引越し費用に含まれない「初期費用」も忘れずに
ここまでは「引越し業者に払うお金」の話。実際に一人暮らしを始めるときは、これに家賃・敷金礼金・仲介手数料・家具家電の初期費用が乗ります。全体の目安は次のとおり。
| 費用項目 | 目安金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 敷金・礼金・仲介手数料 | 家賃の4〜6ヶ月分 | 敷金1・礼金1・仲介1・前家賃1が基本形 |
| 火災保険料 | 1.5〜2万円 | 賃貸契約でほぼ必須 |
| 鍵交換費用 | 1.5〜2万円 | ディンプルキーだと2万円超も |
| 引越し業者代 | 3〜7万円 | この記事の主題 |
| 家具・家電 | 10〜20万円 | ゼロから揃える場合 |
| 合計目安 | 30〜50万円 | 家賃6万円想定 |
この全体像は「一人暮らしの初期費用は50万円|10万円安く抑える6つの方法と内訳」でさらに詳しく分解しています。あわせて、引越しに伴う光回線・WiFiの手配タイミングと料金は「一人暮らしのWiFiどうしてる?回線3種の料金と速度を比較」で解説しています。新居到着日にネットが繋がっている状態を作るには、引越し確定の2〜3週間前に工事予約を入れておくのが安全です。
私が2024年11月に東京西部の1LDK(44㎡・築3年)へ引越したときも、引越し業者代(5万7,200円)とは別に、敷金・礼金・仲介手数料・火災保険料の4項目で家賃の4〜5ヶ月分がまとまって出ていきました。「引越し費用=業者代」だと思って口座残高を業者代分しか用意しておかないと、契約金の振り込みで一気に足りなくなるので、業者代の10倍前後を目安に用意しておくのが安全です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 3月・4月の引越しは本当に高い?どれくらい?
SUUMO引越しの月別平均データでは、最安の12月と最高の3月・4月の差は最大で4万5,318円。単身で通常期に5万円だった案件が、3月下旬の最繁忙期には10万円台に跳ね上がるのは珍しくありません。転勤・進学など日程が動かせない場合は、せめて「3月下旬を避けて4月中旬以降」に寄せるだけで数万円下がります。
Q2. 単身パックは誰に向いていますか?
ボックス1本(高1.7m×幅1m×奥1m前後)に収まる荷物量の人、つまり大型家具家電を持たない・新居で買い直す前提の人に向いています。シングルベッド・250L超の冷蔵庫・大型ソファのいずれかを運ぶ場合は、単身パックには収まらず、通常のチャーター便のほうが結果的に安くなります。
Q3. 最安の引越し月はいつですか?
年間で最も安いのは11月・12月です。SUUMO引越しの月別平均では12月が最安(5万3,534〜7万1,788円)。次いで1月・6月・11月が狙い目で、3月・4月の繁忙期と比べて3〜5万円の差が出ることもあります。日程を選べるなら11月または12月に寄せるのが定石です。
Q4. 荷物が少ないと本当に安くなりますか?
引越し料金は「トラックの大きさ×拘束時間」で決まるので、荷物量が減ってワンサイズ小さいトラック(軽トラ→2t→2tロング)に収まると、1階級ごとに1〜2万円下がるイメージです。段ボールの数を減らすより、大型家具家電を1点減らすほうが効きます。
Q5. 一括見積もりは何社に依頼するのが良い?
3〜4社が現実的な最適解です。2社だと比較材料が少なく、5社以上だと営業電話の対応で疲弊します。3社にお願いして最安と2番手の差額を最安社に伝え、追加で500〜3,000円程度下げてもらう、が私の定番の落とし所です。
まとめ|距離×時期×荷物量の掛け算で相場が決まる
| 要点 | 数字の目安 |
|---|---|
| 単身の中央値(通常期) | 3〜7万円 |
| 単身の中央値(繁忙期) | 5〜10万円 |
| 最安月 | 11月・12月 |
| 最高月 | 3月下旬〜4月上旬 |
| 3社見積もりの下げ幅 | 初回提示から1〜2万円 |
| 単身パックの下限 | 23,100円〜(アートセッティングデリバリー) |
次にやることは、①引越し月を確定させる(3月下旬・4月上旬は絶対に避ける)、②部屋の荷物量を1LDK・1K・1Rのどれ相当か測る、③3社に一括見積もりを出す、の3ステップです。この順で進めるだけで、通常期であれば単身の引越し費用は5万円台に収まります。
- SUUMO引越し「引越し見積もり費用の相場はいくら?時期・人数・移動距離別など引越し料金早見表でチェック【2026年6月最新】」
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