炊飯器保温の電気代は月360円|10時間超えたら冷凍ご飯が得

炊飯器保温の電気代は月360円 10時間超えたら冷凍が得(アイキャッチ)

私は2024年11月に東京西部の1LDKへ引越したあと、共働きで朝も夜も炊きたてご飯を食べたくて、5.5合IH炊飯器の保温を朝7時から夜21時まで、平日ほぼ毎日14時間つけっぱなしにしていました。ワットモニターで測ると保温だけで月約200円、3か月続けた1月の請求書を見て「思ったより効いている」と気づき、2025年3月から土曜にまとめて炊いて冷凍する運用へ切替。結果、炊飯器の保温は0時間に減り、月の電気代は前年同月比で140円下がりました。

結論、炊飯器の保温は1時間あたり約0.5円、24時間で約12円、30日つけっぱなしなら月約360円です。金額だけ見ると小さいのですが、保温が10時間を超えたあたりから「もう1回炊いたほうが安い」領域に入り、冷凍ご飯+電子レンジ再加熱に切り替えれば同じ食事回数でも電気代が3分の1〜4分の1に収まります。この記事では経済産業省 資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2025年版」の実データをもとに、保温の電気代がいくらで、どこから冷凍が得になるか、そして今日から減らせる4つの手順まで整理します。

炊飯器の保温は電気代1時間0.5円|月360円の内訳

経済産業省 資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2025年版」によると、5.5合以上8合未満のIHジャー炊飯器の保温時消費電力量は1時間あたり16.70Whが平均値です。電気料金の目安単価31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会)で計算すると、保温1時間あたりの電気代は0.5177円、24時間で約12.4円、30日24時間つけっぱなしなら月約373円(実運用で360円前後)が目安になります。

マイコン式・容量別に見ると、3合以上5.5合未満のIH炊飯器は保温1時間13.95Wh、10合以上は22.07Wh。マイコン式は同容量でも保温効率が近く、1時間11〜23Whに収まります。象印NW-HA18のように圧力IHで20.4Wh/時とやや高めの機種もあるため、自宅の炊飯器は本体裏や取扱説明書の「消費電力量(保温)」欄で確認してください。

保温時間ごとの電気代を早見表にすると、日常の運用感覚をつかみやすくなります。

保温時間 消費電力量 電気代(31円/kWh) 目安の使い方
1時間 16.70Wh 約0.5円 朝炊いて昼まで
6時間 100.2Wh 約3.1円 朝炊いて夜まで
10時間 167.0Wh 約5.2円 1回の炊飯と拮抗
14時間 233.8Wh 約7.2円 朝7時〜夜21時運用
24時間 400.8Wh 約12.4円 丸1日つけっぱなし
30日×24時間 12.0kWh 約373円 1か月フル保温
365日×24時間 146.3kWh 約4,535円 1年フル保温

私は月の炊飯器電気代を「保温14時間×平日22日+炊飯1日1回×22日」で試算すると、保温分が約158円、炊飯分が約111円、合計約269円になりました。ワットモニターの実測値は月207円で、これは休日に外食で炊かなかった日を除いた実運用の値です。「1時間0.5円だから気にしなくていい」と最初は思っていましたが、積み上げると月200円台に届く、これが実感でした。

保温10時間を超えたら「もう1回炊いたほうが安い」の根拠

1回の炊飯にかかる電気代は、5.5合IH炊飯器の平均消費電力量163.4Whで計算すると約5.07円です。つまり保温10時間(約5.2円)を超えた時点で、電気代だけ見れば「もう1回炊き直したほうが安い」領域に入ります。ここが判断の分かれ目です。

もっと得なのは、冷凍ご飯+電子レンジ再加熱です。600W出力の電子レンジで冷凍ご飯1膳(150g)を約3分あたためた場合、実効消費電力を1,000W前後と見ると1杯あたり約1.55円。3杯分の食事を保温で10時間キープするより、冷凍→電子レンジで3杯戻したほうが、電気代が半分以下になります。

3つの選択肢を1回あたりの電気代で並べると、境界がはっきり見えます。

保存方法 1杯あたり電気代 味の劣化 手間 向いている場面
保温6時間まで 約1.0円 ほぼなし ゼロ 朝炊いて夜まで食べ切る
保温10時間以上 約1.7円以上 黄ばみ・臭い ゼロ 非推奨(味も電気代も損)
もう1回炊く 約1.7円(1回5.07円÷3杯) なし 吸水30分+炊飯50分 時間に余裕がある日
冷凍ご飯+レンジ再加熱 約1.55円 ほぼなし 解凍3分 共働き・忙しい日

味の観点でも、炊飯器メーカー各社や家電メディア(Rentio・タイガー魔法瓶のFAQなど)で共通して言われているとおり、炊飯器の保温は5〜6時間を超えると水分が飛んで黄ばみやすく、12時間を超えるとご飯特有の匂いや粘りの低下が目立ちます。私は2025年2月に「まだ真っ白のうちに冷凍したほうが翌日おいしい」と気づいてから、炊きたての湯気が残っているうちに1膳ずつラップに包んで平らにし、粗熱が取れた段階で冷凍庫へ入れる運用に変えました。翌週の火曜の朝、電子レンジ600Wで2分半温めたご飯は、炊きたてに近い甘みが戻ります。

保温と冷凍ご飯|月と年でどれだけ差がつくか

月と年の電気代で比較すると、判断が変わります。1日3食のうち昼と夜の2杯を炊飯器保温でキープする家庭と、冷凍ご飯で戻す家庭で、30日と365日の電気代差を試算しました。試算は保温を平均10時間/日、炊飯を朝1回に固定し、冷凍派は炊飯を週2回(3杯分×2)+電子レンジ再加熱2杯/日で計算しています。

1日の炊飯器電気代を月換算した棒グラフ 保温派156円 冷凍派93円 差額63円
※電気単価31円/kWhで試算。保温部分だけの月換算値で、以下では炊飯回数も含めた合算試算に触れます。

この試算では月間差額が約63円と一見小さく見えますが、冷凍派は炊飯回数自体が半分になるため、年で考えると差が広がります。保温10時間+炊飯1回/日の運用は1日約10.3円・月約309円・年約3,755円、冷凍派(炊飯週2回+レンジ2杯)は1日約4.6円・月約138円・年約1,679円。差額は月約171円、年約2,076円になります。「たった月170円」と見るか、「年2,000円をこの手間で減らせる」と見るかは家庭次第です。私は共働きで平日昼を夫婦それぞれ在宅・外食で分ける生活だったので、平日に炊飯しない日が半分以上ありました。土曜に3合まとめて炊いて14杯分を1週間ぶん冷凍する運用にしてから、炊飯器の月電気代は207円→68円と3分の1になり、副産物としてキッチンでの朝バタバタも減っています。

電気代の全体感は下記の記事にまとめています。炊飯器単体より、家全体の内訳を先に把握したほうが優先順位を決めやすいです。

一人暮らしの電気代は平均月6,756円|高い原因と節約方法

炊飯器の保温電気代を減らす4つの手順

ここから、今日から動ける具体的な手順を4つに絞って紹介します。順番に上から下へ効果が大きくなるので、無理なくできるところから試してください。

手順1:保温は6時間を上限にしてスイッチを切る

保温6時間で切れば、1回あたりの保温電気代は約3.1円で済みます。朝7時に炊いたご飯なら、13時までに食べ切るか、次の項目のとおり冷凍へ回す判断ラインです。私はスマートスピーカーに「炊飯器」タイマーを13時にセットして、13時に鳴ったら残りを冷凍する運用にしています。放置しないだけで、保温14時間→6時間になり月の保温電気代が半分以下になりました。

手順2:残ったご飯は炊きたてのうちに冷凍する

冷凍は「炊きたての湯気があるうちに小分けする」のがコツです。150g(茶碗1杯)ずつラップに平たく広げて包み、粗熱が取れたら金属バット+冷凍庫の急速冷凍室で凍らせると、水分が閉じ込められて翌週も炊きたてに近い甘みになります。600W電子レンジで2分30秒〜3分で解凍できるので、朝の準備時間も短くなります。冷凍ご飯の保存期間・解凍のコツはこちらで詳しく解説しています。

冷凍ご飯は1ヶ月持つが味は1週間まで|パサつかない保存3コツ

手順3:週末にまとめ炊きして炊飯回数自体を減らす

私は土曜午前中に3合を1回炊いて、そのまま14杯分を冷凍しています。1回の炊飯電気代は約5.07円なので、平日毎日1回炊く(月約111円)より週2回まとめ炊き(月約41円)のほうが、炊飯電気代だけで月70円下がります。まとめ炊きに向かないのは「炊きたての香り重視の休日ごはん」だけなので、その日は普通に炊けば問題ありません。

手順4:保温より内釜だけ冷蔵庫でおひつ代わりにする

4〜5時間先に食べる予定があるなら、炊飯器から内釜を外してラップをかけ、冷蔵庫で保存する方法もあります。冷蔵庫は追加電気代がほぼゼロで、食べる直前に電子レンジで温め直すだけ。ただし内釜の底が硬いままだと再加熱にムラが出るので、私は最初にしゃもじでほぐしてからラップをかけています。保温を長時間続けるより、味の劣化もはるかに少ないです。

24時間保温を続けるとお財布と炊飯器にダメージが出る理由

電気代以外にも、24時間保温には見えないコストがあります。私は2024年12月〜2025年2月に「便利だから」と丸1日保温を続けた時期があり、そのあと3つの問題に気づきました。

1つ目はご飯の質の低下。タイガー魔法瓶によると、保温は5〜6時間で黄ばみが出始め、12時間を超えると独特の匂いが強くなり、そのまま食べても「炊きたてより明らかに落ちる」味になります。せっかく良いお米を買っても、この保温だと台無しです。

2つ目は内釜のフッ素コーティング劣化。長時間の加熱を繰り返すと、内釜のフッ素加工が早く剥がれる傾向があります。象印などのメーカーが「保温は最大12時間まで」と説明書で明記しているのは、電気代よりむしろ本体寿命の観点が大きいです。フッ素が剥がれた内釜は買い替えで1万円前後の出費になるので、電気代の年数千円と比べて桁が違います。

3つ目はブレーカーが落ちるリスク。保温は継続的に電力を使うので、朝の電子レンジ・ドライヤー・エアコン同時使用時にわずかでも余裕が減ります。私は2025年7月に契約アンペア30Aでブレーカー主幹が落ちたとき、直接原因はエアコンと電子レンジとドライヤーの同時使用でしたが、常時保温をしていた頃は炊飯器も静かな上乗せ要因になっていました。同時使用のワット数管理はこちらで詳しく解説しています。

ブレーカーが落ちる原因は3種類|同時使用のワット数早見表と対策

家電をつけっぱなしにする発想は、エアコンや扇風機と共通するテーマです。エアコンの「つけっぱなし=壊れる/電気代が跳ねる」は誤解が多いので、こちらの記事で正しい判断基準を確認してみてください。

エアコンつけっぱなしで壊れる?結論と長持ちさせる5つの習慣

まとめ|今日から実践できる炊飯器保温ルール

炊飯器の保温は「1時間0.5円」の安さに油断すると、月360円・年4,500円の固定費に化けます。要点を振り返ります。

項目 結論
1時間の電気代 約0.5円(IH 5.5〜8合の平均)
24時間の電気代 約12円
30日フル保温の電気代 約360〜373円
1年フル保温の電気代 約4,500円
炊き直しが得になる境界 保温10時間超
電子レンジ再加熱1杯 約1.55円(600W×3分)
おすすめの上限 保温6時間、以降は冷凍

次のアクションは3つです。まず、今日炊いたご飯が保温6時間を超えそうなら、残りを1杯ずつラップに広げて冷凍室に入れてください。次に、週末に3合まとめて炊いて7〜14杯分を冷凍し、平日は電子レンジで戻す運用に切り替えること。最後に、内釜に黄ばみや黒ずみが出ている炊飯器を使っているなら、フッ素コーティングの寿命が近い可能性があるので、無理な長時間保温は避けたほうが本体寿命が延びます。私はこの3つで、月の炊飯器電気代が207円→68円と3分の1になり、朝バタバタも減って一石二鳥でした。

よくある質問

Q1. 炊飯器を24時間つけっぱなしで保温すると電気代はいくらですか?

IH炊飯器(5.5〜8合)の保温消費電力量は1時間16.70Whが平均なので、24時間で400.8Wh、電気代は約12.4円です。30日毎日24時間続けると月約373円、1年で約4,535円になります。マイコン式や3合以下の小型モデルはやや低めですが、365日フル保温は避けたほうが本体寿命の観点でも安心です。

Q2. 炊飯器の保温と電子レンジで温め直すのは、どちらが電気代が安いですか?

電子レンジ再加熱です。600W電子レンジで冷凍ご飯150gを3分あたためた場合の電気代は約1.55円で、炊飯器で保温10時間キープする電気代(約5.2円)より1杯あたり3分の1以下に収まります。保温が10時間を超えるなら、冷凍+電子レンジのほうが電気代・味ともに得です。

Q3. 保温より炊き直しのほうが安いのは何時間からですか?

約10時間からです。1回の炊飯電気代が約5.07円で、保温10時間の電気代が約5.2円と拮抗します。それ以上保温すると、電気代だけ見れば「もう1回炊いたほうが安い」領域に入ります。味の劣化も同時に進むため、10時間超なら炊き直しか冷凍のどちらかを選ぶのが正解です。

Q4. マイコン炊飯器とIH炊飯器で保温電気代は違いますか?

ほぼ同等です。省エネ性能カタログ2025年版の平均値では、5.5〜8合クラスでマイコン式16.5Wh/時、IH式16.70Wh/時と1時間あたり0.2Wh程度の差しかありません。マイコン式は炊飯そのものの消費電力が低いため、年間電気代(3〜5.5合)でIH式1,382円、マイコン式1,063円と約300円の差になります。

Q5. 冷凍ご飯を作り置きするコスパはどれくらいですか?

私の実測では、平日毎日炊飯・平均10時間保温の運用(月約309円)を、週2回まとめ炊き+冷凍+レンジ再加熱の運用(月約138円)に変えると、月約171円・年約2,076円下がりました。副産物として朝の準備時間が短くなるので、共働きや在宅ワーク中心の家庭ほど恩恵が大きくなります。

出典・参考

  • 経済産業省 資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2025年版|ジャー炊飯器」(IH式5.5〜8合の保温時消費電力量16.70Wh/h、炊飯1回163.4Wh)
  • 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金の目安単価」(2022年7月改定 31円/kWh)
  • タイガー魔法瓶 サポート「保温についてFAQ」および Rentio PRESS「炊飯器の電気代はどのくらい?保温とレンジ解凍の比較や7つの節約方法」(保温5〜6時間で黄ばみ、12時間超で匂い)
  • ENEOS Power「炊飯器の保温機能の電気代と節電のコツ」(保温1時間0.52円、24時間12.2円)
  • 楽天エナジー「炊飯器の電気代はいくら?保温と電子レンジ解凍の比較」(電子レンジ再加熱と保温のコスト比較)
  • 象印マホービン 取扱説明書(NW-HA10/NW-HA18 保温時消費電力 20.4Wh/h)

この記事を書いた人

みく フリーランスWebライター

Webライター歴5年 / 夫と二人暮らし。暮らしの固定費と時短をテーマに、公式データを調べてわかりやすくまとめています。電気代・ガス代・食費・引越しなど、忙しい人が最短で判断できる記事を目指しています。

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