引越し日まであと数日しかない。荷造りが全然終わっていない——そんな状況でも、手順さえ押さえれば十分に間に合います。
荷造りの基本は「捨てる→詰める→運ぶ」の3ステップ。使わないものから順にダンボールへ入れていくだけで、作業はぐっとスムーズになります。この記事では、引越し荷造りの効率的な進め方と、部屋別の梱包テクニック、よくある失敗の回避策を具体的にまとめました。
引越し荷造りの全体像|「捨てる→詰める→運ぶ」の3ステップ
荷造りを効率よく進めるには、作業を3つのフェーズに分けて考えるのがコツです。
| フェーズ | やること | ポイント |
|---|---|---|
| ① 捨てる | 不用品を処分・売却する | 荷物が減ると梱包も搬入も早い。ダンボール代・運搬費の節約にもなる |
| ② 詰める | 使用頻度が低いものから梱包 | シーズンオフの衣類や本など、すぐ使わないものから先に |
| ③ 運ぶ | 搬出・搬入・荷ほどき | 当日使うものは手荷物にまとめておく |
最初に不用品を手放すことで、残りの梱包量が大幅に減ります。引越し侍の調査によると、荷造りに時間がかかる最大の原因は「荷物が多すぎること」。捨てるフェーズを省略すると、作業全体が長引く傾向があります。
不用品の処分方法は以下の3つが定番です。
- フリマアプリで売る:メルカリやラクマで出品。引越し2週間前までに出品しておくと配送も間に合いやすい
- 自治体の粗大ゴミ:予約制の自治体が多いため、1週間前には申し込みを済ませる
- リサイクルショップに持ち込む:家電・家具はまとめて査定してもらえる
荷造りスケジュール|2週間前・3日前・前日・当日の段取り
SUUMO引越しのアンケートでは、荷造りの開始時期で最も多いのが「15〜30日前」で34.3%。次いで「8〜14日前」が28.0%でした。余裕を持って2週間前から始めるのが理想ですが、3日前からでも間に合わせるコツはあります。
| 時期 | やること | 目安の完了率 |
|---|---|---|
| 2週間前 | 梱包資材の準備。シーズンオフの衣類・本・CD・使わない食器を梱包 | 30% |
| 1週間前 | 各部屋の使用頻度が低い荷物を梱包。冷蔵庫の食材を減らし始める | 60% |
| 3日前 | 日用品以外はほぼ梱包完了。冷蔵庫の中身を使い切る。洗濯機の水抜き | 80% |
| 前日 | 残りの日用品・寝具を梱包。冷蔵庫の電源を抜く。貴重品を手荷物にまとめる | 95% |
| 当日 | 歯ブラシ・充電器など最後の生活用品をまとめる。掃除して退去 | 100% |
冷蔵庫は霜取りのため前日の夜までに電源を抜くのが基本です。電源を入れたまま運ぶと、水漏れや故障の原因になります。洗濯機も同様に、前日までに水抜きを済ませておきましょう。
- SUUMO引越し「引っ越し荷造り丸わかりガイド」
- アート引越センター「荷づくりと引越し準備の手順」
部屋別の梱包テクニック|キッチン・衣類・本の詰め方
荷造りで最も手間がかかるのがキッチンです。割れ物が多く、梱包に時間がかかるため、キッチンから先に手をつけるのが効率的です。
キッチン:割れ物は1枚ずつ包んで立てて入れる
食器の梱包は「1枚ずつ新聞紙で包む→ダンボールに立てて入れる」が鉄則です。
| 食器の種類 | 梱包方法 | 注意点 |
|---|---|---|
| 平皿 | 1枚ずつ新聞紙で包み、縦に立てて入れる | 横に重ねると圧力で割れやすい |
| 茶碗・マグカップ | 中に新聞紙を詰めてから外側も包む | 取っ手部分に緩衝材を厚めに巻く |
| グラス | 1個ずつ包んで仕切り付きの箱に入れる | 酒屋の仕切り箱があるとベスト |
| 包丁 | 刃をダンボールで挟んでテープで固定 | 刃先が飛び出さないように厳重に |
調味料は液漏れ防止のためにフタをラップで覆い、輪ゴムで止めてからビニール袋に入れます。開封済みの調味料が多い場合は、引越しを機に思い切って処分するのも手です。
衣類:シーズンオフから先に詰める
衣類は使用頻度の低いものから順にダンボールへ入れます。クローゼットにかかっている衣類は、ハンガーボックス(引越し業者からレンタルできることが多い)を使えば、たたむ手間がかかりません。
| 衣類の種類 | 梱包方法 | 梱包タイミング |
|---|---|---|
| シーズンオフの衣類 | たたんでダンボールへ。防虫剤も一緒に | 2週間前 |
| 普段着 | 最後にまとめてダンボールへ | 前日〜当日 |
| スーツ・コート | ハンガーボックスが理想。なければゴミ袋をかぶせて保護 | 前日 |
| 靴 | 1足ずつ新聞紙を詰めて型崩れ防止 | 1週間前 |
本・書類:小さいダンボールに入れる
本は重いため、大きいダンボールに入れると底が抜けます。小サイズのダンボール(Sサイズ・みかん箱程度)に8割程度まで詰め、残りのスペースにタオルなど軽いものを入れるのがコツです。

梱包資材の準備|ダンボールの調達方法と必要数の目安
ダンボールの必要数は世帯人数で大きく変わります。
| 世帯人数 | ダンボール目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 一人暮らし(荷物少なめ) | 10〜15個 | 衣類・本が少ない場合 |
| 一人暮らし(標準) | 15〜25個 | 一般的な荷物量 |
| 二人暮らし | 20〜30個 | キッチン用品が増えると多くなる |
| 3人以上の家族 | 40〜60個 | 子どものおもちゃ・学用品も加算 |
ダンボール以外にも、以下の梱包資材を事前に揃えておくとスムーズです。
| 資材 | 用途 | 入手先 |
|---|---|---|
| 布ガムテープ | ダンボールの封止。紙テープより強度が高い | 100均・ホームセンター |
| 養生テープ | 家具の引き出し固定・仮止め。剥がしやすい | 100均・ホームセンター |
| 緩衝材(プチプチ) | 割れ物の保護 | ホームセンター・通販 |
| 新聞紙・チラシ | 食器を個別に包む。隙間埋めにも | 自宅にあるものでOK |
| 油性ペン | ダンボールの中身・部屋名を記入 | 100均 |
| ゴミ袋(大) | 布団の圧縮袋代わり・不用品の処分 | スーパー・コンビニ |
ダンボールは引越し業者から無料でもらえるケースが多いですが、枚数に上限がある場合も。足りなくなったらスーパーやドラッグストアで無料の空き箱をもらうか、ホームセンターで1枚200〜400円程度で購入できます。
- 引越し侍「引越しの段ボールは何個が目安?」
- SUUMO引越し「引越しで必要になるダンボールの個数」
- LIFULL HOME’S「ダンボールは一人暮らしの引越しに何個必要?」
荷造りで失敗しやすい5つの落とし穴
引越し経験者が「やっておけばよかった」と後悔するポイントをまとめました。事前に知っておくだけで、当日の混乱を大幅に減らせます。
| # | 失敗パターン | 回避策 |
|---|---|---|
| 1 | ダンボールに中身を書かない →新居でどの箱を先に開ければいいかわからない |
中身と「使う部屋」を油性ペンで2面に書く。色テープで部屋を区別するとさらに便利 |
| 2 | 冷蔵庫・洗濯機の水抜き忘れ →運搬中に水漏れして他の荷物が濡れる |
冷蔵庫は前日夜に電源OFF。洗濯機は脱水コースを空で回して排水ホースの水を抜く |
| 3 | 天袋・ベランダの荷物を忘れる →引越し後に「あれがない」と気づく |
荷造り前に全部屋+収納スペースを写真に撮っておく。物干し竿や突っ張り棒も忘れがち |
| 4 | 重い本を大きい箱に詰める →持てない・底が抜ける |
本・雑誌は小さいダンボールに。1箱15kg以内を目安にする |
| 5 | 貴重品をダンボールに入れる →紛失や盗難のリスク |
現金・通帳・印鑑・パスポート・鍵は手荷物バッグにまとめて自分で持つ |
特に多い失敗が「ダンボールに中身を書かなかった」というもの。新居で30箱のダンボールを前に途方に暮れる事態を避けるために、箱の上面と側面の2か所に「中身」と「運び先の部屋名」を書く習慣をつけましょう。
まとめ|荷造りの要点チェックリスト
引越し荷造りの要点を振り返ります。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 基本の流れ | 「捨てる→詰める→運ぶ」の3ステップ |
| 開始時期 | 理想は2週間前。3日前からでもフェーズを圧縮すれば間に合う |
| 梱包の順番 | 使用頻度が低いもの・シーズンオフのものから先に |
| キッチン | 食器は1枚ずつ包んで立てて入れる。調味料は液漏れ対策を |
| ダンボール数 | 一人暮らし10〜25個・二人暮らし20〜30個が目安 |
| ラベリング | 箱の上面+側面に中身と部屋名を記入 |
| 前日の必須作業 | 冷蔵庫の電源OFF・洗濯機の水抜き・貴重品を手荷物に |
荷造りが終わったら、次は退去に向けた準備です。退去時の原状回復費用でトラブルにならないよう、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
引越し全体のやることを一覧で確認したい場合は、こちらのリストが便利です。
引越しが決まったらまずチェック|やることリスト全30項目を整理
物件探しの段階であれば、内見で見るべきポイントをリスト化した記事もまとめています。
内見チェックリスト全32項目|見落とすと後悔するポイントを整理
- SUUMO引越し「引っ越し荷造り丸わかりガイド」
- SUUMO引越し「引越しで必要になるダンボールの個数」
- 引越し侍「引越しの段ボールは何個が目安?単身・一人暮らしの平均枚数」
- 引越し侍「引越し準備はいつから始める?」
- LIFULL HOME’S「ダンボールは一人暮らしの引越しに何個必要?」
- アート引越センター「荷づくりの流れや梱包に必要な物・コツについて」
- 日本通運「引越しの荷造りのコツ。手順と梱包方法」
よくある質問
Q.引越し荷造りは何日前から始めるべき?
A.標準は1週間前から、最短でも3日前からです。3日前から始める場合は、毎日2〜3時間の作業時間を確保する必要があります。
Q.ダンボールは何箱必要?
A.一人暮らし(1K〜1LDK)で15〜25箱、二人暮らし(1LDK〜2DK)で30〜50箱、家族4人(3LDK〜)で50〜80箱が目安です。引越し業者から無料で貰えるケースが多いです。
Q.梱包の順番は?
A.①使用頻度の低いもの(季節家電・本・装飾品)から、②キッチン・衣類・洗面用品、③直前の3日間で使うものを最後、の順で進めるとスムーズです。
Q.壊れやすい物の梱包のコツは?
A.皿は縦置き、コップは新聞紙で1個ずつ包んで隙間を埋める、家電は付属の箱を捨てずに保管、の3点を守れば破損率は大幅に下がります。