一人暮らしの通信費は月7,527円|年間3万円安くする格安SIM活用術

一人暮らしの通信費の平均と安くする選び方

一人暮らしの通信費は、スマホとネット回線を合わせて月平均7,527円です。年間にすると約9万円。固定費のなかでは家賃・光熱費に次ぐ出費ですが、見直すだけで年間3万円以上安くなるケースも珍しくありません。

この記事では、総務省の家計調査やMMD研究所の最新調査をもとに、通信費の内訳と安くする具体的な方法を解説します。

一人暮らしの通信費は平均月7,527円|内訳はスマホとネット

総務省「家計調査」(2024年・単身世帯)によると、通信費の月額平均は7,527円です。内訳は大きく3つに分かれます。

費目 月額の目安 割合
移動電話通信料(スマホ代) 約5,300円 約70%
インターネット接続料 約1,800円 約24%
その他(固定電話・郵便等) 約400円 約6%

インターネット接続料が1,800円と低めなのは、ネット無料の物件に住んでいる人やテザリングだけで済ませている人が平均を押し下げているためです。自分で回線を契約している場合は4,000〜5,000円前後が実態に近い金額になります。

つまり、通信費の7割はスマホ代。ここを見直すかどうかで、トータルの通信費が大きく変わります。

出典

  • 総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯」(2024年)

スマホ代の平均と料金プラン別の目安

スマホ代は契約先によって月額に約2,800円の差があります。MMD研究所の調査(2025年9月)で、通信+通話料のみの平均を比較すると以下のとおりです。

契約先の種類 月額平均(通信+通話) 代表的なサービス
大手4キャリア 4,420円 ドコモ・au・ソフトバンク・楽天
オンライン専用プラン 3,080円 ahamo・povo・LINEMO
キャリアサブブランド 2,597円 UQモバイル・ワイモバイル
MVNO(格安SIM) 1,612円 IIJmio・mineo・日本通信SIM

大手キャリアからMVNOに乗り換えると、月2,808円・年間約33,700円の節約になります。端末代の分割を含めるとさらに差が広がり、大手4キャリアでは月額合計8,551円に対し、MVNOでは4,281円という調査結果も出ています。

「通信品質が心配」という声もありますが、2026年現在のMVNOは大手キャリアの回線を利用しているため、日常使いで速度に不満を感じるケースは大幅に減っています。昼休みの時間帯だけ速度が落ちやすいという注意点はあるものの、動画やSNSの閲覧には十分な水準です。

スマホ料金プラン別の月額比較グラフ

出典

  • MMD研究所「2025年9月 通信サービスの料金と容量に関する実態調査」

ネット回線の平均と種類別の費用

一人暮らしのネット回線は、住まいの環境と使い方で最適な選択肢が変わります。主な3タイプの料金を比較してみましょう。

回線タイプ 月額の目安 工事 こんな人向け
光回線(マンションタイプ) 4,000〜5,500円 必要 動画・ゲームをよく使う
ホームルーター 3,500〜5,000円 不要 工事NGの物件に住んでいる
ポケット型WiFi 2,000〜4,000円 不要 外出先でも使いたい

光回線はマンションタイプなら月4,000〜5,500円が相場です。速度が安定しているため、在宅ワークやオンラインゲームをする人にはほぼ一択となります。

一方、引っ越しの多い人や短期間の入居にはホームルーターやポケット型WiFiが向いています。コンセントに挿すだけで使えるため、回線工事が不要な手軽さがメリットです。

「ネット無料」の物件は本当にお得か

賃貸物件のなかには「インターネット無料」を売りにしているケースがあります。通信費を0円にできるのは大きなメリットですが、以下の点には注意が必要です。

メリット デメリット
月額0円で通信費が大幅に浮く 建物全体で回線を共有するため速度が遅い場合がある
入居日からすぐ使える 回線の種類やプロバイダを自分で選べない
解約手続きの手間がない 家賃にネット代が上乗せされているケースもある

速度が問題ない物件なら通信費の大きな節約になります。入居前に「回線の種類」と「最大速度」を不動産会社に確認しておくのがおすすめです。

テザリングだけで暮らすのは現実的か

スマホのテザリング機能を使えば、別途ネット回線を契約せずにパソコンやタブレットをインターネットに接続できます。楽天モバイルの無制限プラン(月3,278円)やahamoの大盛りプラン(月4,950円・100GB)であれば、テザリングだけで生活している人も実際にいます。

ただし、テザリングには以下の弱点があります。

テザリングの弱点 具体的な影響
同時接続台数に制限がある スマホ・PC・タブレットを同時に使うと不安定になりやすい
スマホのバッテリー消費が激しい 長時間のPC作業中にスマホの充電が切れるリスク
速度が光回線より遅い 大容量ファイルのダウンロードやビデオ会議に支障が出る場合がある

動画視聴やSNSが中心で、在宅ワークをしない人であればテザリングだけで十分なケースもあります。月額を1本にまとめられるため、通信費を最小限に抑えたい人には選択肢のひとつです。

通信費を年間3万円以上安くする|スマホ・回線・オプションの見直し

通信費は一度見直せば毎月自動で節約効果が続く「固定費削減」の代表格です。以下の3つを順番に検討してみてください。

1. スマホを格安SIMに乗り換える

通信費の節約で最もインパクトが大きいのがスマホの乗り換えです。大手キャリアからMVNOへ移行すると、月約2,800円・年間約33,700円の削減が見込めます。

乗り換え先としてコスパが高い選択肢をいくつか挙げます。

サービス 容量 月額 特徴
日本通信SIM 1GB 290円 最安クラス。サブ回線にも
LINEMO(ベストプラン) 3GBまで 990円 LINEのデータ消費ゼロ
IIJmio 5GB 950円 家族割・端末セットが充実
ahamo 30GB 2,970円 5分かけ放題込み。ドコモ品質
楽天モバイル 無制限 3,278円 使い放題で大手最安水準

自宅にWiFiがある場合、外出先だけで使うデータ量は月3〜5GBに収まるケースがほとんどです。LINEMOやIIJmioの3〜5GBプランなら月額1,000円前後まで下げられます。

2. スマホとネット回線のセット割を使う

光回線とスマホをセットで契約すると、毎月550〜1,100円の割引が受けられるケースがあります。

セット割の例 割引額(月額)
ドコモ光 × ahamo以外のドコモプラン 最大1,100円
ソフトバンク光 × ワイモバイル 最大1,650円
auひかり × UQモバイル 最大1,100円

ただし、セット割のためだけに高い光回線を選ぶと逆に損をすることもあります。セット割を適用した「合計金額」で比較するのがポイントです。

3. 使い方を見直して不要なオプションを解約する

意外と見落としがちなのが、契約時に加入したまま使っていないオプションです。

見直しポイント 節約の目安
使っていない有料オプション(留守電・セキュリティ等) 月300〜600円
データ容量の見直し(大容量→適正容量に変更) 月500〜2,000円
通話定額の見直し(LINE通話で十分なら不要) 月800〜1,500円

スマホの「設定」→「モバイル通信」から直近のデータ使用量を確認し、実際に使っている量に合ったプランを選び直すだけでも毎月の支出が減ります。

通信費の見直しで注意すべきポイント

「安くなるなら今すぐ乗り換えたい」という気持ちはわかりますが、以下の点だけは事前に確認しておくと安心です。

確認すべきこと 理由
解約金・違約金の有無 2022年7月以降の契約は月額料金が上限だが、それ以前の契約は要確認
端末の残債 分割払いの残りは乗り換え後も支払いが続く
キャリアメールの使用状況 @docomo.ne.jp等のアドレスを使っている場合、有料で持ち運ぶか変更が必要
回線品質の優先度 在宅ワークでビデオ会議が多い場合は回線速度を重視する

特に端末の残債は見落としやすいポイントです。My docomoやMy au、My SoftBankなどの会員ページから残りの支払額を確認できます。残債が多い場合は、残債を払い終えるタイミングで乗り換えるのも選択肢のひとつです。

まとめ|通信費は固定費の中で最も手をつけやすい

一人暮らしの通信費は平均月7,527円。家賃や光熱費と違い、契約先を変えるだけで大幅に安くなるのが通信費の特徴です。

ポイント 内容
通信費の平均 月7,527円(スマホ代が約7割)
最も効果が大きい節約 スマホを格安SIMに乗り換え(年間約3.4万円削減)
次に検討したいこと セット割の活用・不要オプションの解約
注意点 解約金・端末残債・回線品質を事前に確認

まずはスマホの明細を確認して、今の月額と使っているデータ量を把握するところから始めてみてください。それだけで「自分にはどのプランが合っているか」が見えてきます。

通信費以外の固定費も見直したい場合は、生活費全体の内訳から手をつけるのが効率的です。

一人暮らしの生活費を洗い出してわかった|平均額と節約の急所

一人暮らしのWiFiどうしてる?回線3種の料金と速度を比較

一人暮らしの電気代は平均月6,756円|高い原因と節約方法

出典

  • 総務省「家計調査 家計収支編 単身世帯」(2024年)
  • MMD研究所「2025年9月 通信サービスの料金と容量に関する実態調査」
みく

この記事を書いた人

みく フリーランスWebライター

夫と二人暮らしのフリーランスWebライター(活動歴5年)。「電気代って高くない?」がきっかけで暮らしの固定費を調べるように。公式データと自分の家計でひとつずつ確認した結果だけを、忙しい人が最短で判断できるようまとめています。

プロフィール詳細 → | X(@jitalog)をフォロー →

よくある質問

Q.一人暮らしの通信費の平均はいくら?

A.総務省データで月7,527円が平均です。スマホ代(約5,000円)+自宅ネット(約2,500円)の構成で、これより高い人は見直し余地があります。

Q.格安SIMでどれくらい安くなる?

A.大手キャリアからの乗り換えで月3,000〜5,000円下がります。年間3万〜6万円の節約効果で、5年で15万〜30万円の差です。

Q.光回線とポケットWi-Fiどちらが得?

A.在宅勤務・動画視聴が多い人は光回線(月4,000〜5,000円)、外出が多くデータ量が少ない人はポケットWi-Fi(月3,000円台)が得です。

Q.通信費を下げる優先順位は?

A.①スマホを格安SIMに変更(最大効果)、②自宅ネットを光回線に固定(無駄なオプション削減)、③スマホとネットのセット割を活用、の順が効果的です。

この記事を書いた人

みく フリーランスWebライター

Webライター歴5年 / 夫と二人暮らし。暮らしの固定費と時短をテーマに、公式データを調べてわかりやすくまとめています。電気代・ガス代・食費・引越しなど、忙しい人が最短で判断できる記事を目指しています。

関連記事