電子レンジの庫内が汚れているのに気づきながら、忙しくて後回しにしていませんか。実は重曹と水を入れてチンするだけで、こびりついた油汚れもイヤなニオイもまとめて落とせます。加熱は5分、放置を入れても作業は15分ほどで終わります。
この記事では、重曹を使った基本の掃除手順に加え、クエン酸やセスキ炭酸ソーダとの使い分け、汚れを放置するリスク、そしてそもそも汚さないための予防策まで解説します。
重曹を使った電子レンジ掃除の手順【加熱5分+放置10分】
重曹は弱アルカリ性なので、電子レンジ庫内の主な汚れである油はね・食品カス(酸性の汚れ)を中和して浮かせる力があります。やり方はとてもシンプルです。
用意するもの
| 必要なもの | 分量・備考 |
|---|---|
| 重曹(食用グレードでOK) | 大さじ1 |
| 水 | 200ml |
| 耐熱容器(マグカップでも可) | 1個 |
| キッチンペーパーまたは布巾 | 2〜3枚 |
手順(3ステップ)
ステップ1:重曹水を作って加熱する
耐熱容器に水200mlと重曹大さじ1を入れてかき混ぜます。ラップはかけず、500〜600Wで5分加熱してください。加熱が終わると庫内が蒸気で真っ白になります。
ステップ2:扉を閉めたまま10〜15分放置する
すぐに開けず、そのまま放置します。蒸気が庫内の隅々まで行き渡り、こびりついた汚れをふやかしてくれます。頑固な汚れがある場合は20〜30分まで延ばすとより効果的です。
ステップ3:キッチンペーパーで拭き取る
容器を取り出し(熱いので注意)、残った重曹水にキッチンペーパーを浸して軽く絞り、庫内を拭きます。天井→側面→底面の順で拭くと、汚れた水が下に落ちても二度手間になりません。最後に乾いた布巾で水気を拭き取って完了です。

落ちにくい汚れへの対処
1回で落ちない頑固な汚れには、重曹水に浸したキッチンペーパーを汚れの上に貼り付け、10分ほどパックしてから拭き取ると効果的です。それでも残る場合は、次に紹介するセスキ炭酸ソーダを試してみてください。
汚れの種類で使い分ける|重曹・クエン酸・セスキの違い
電子レンジの汚れは大きく2種類あります。汚れの性質に合った洗剤を選ぶと、ムダな労力をかけずに落とせます。
| 汚れの種類 | 性質 | 有効な洗剤 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 油はね・食品カス・焦げ | 酸性 | 重曹 / セスキ炭酸ソーダ | アルカリ性で中和して分解 |
| 水垢・石灰汚れ | アルカリ性 | クエン酸 / 食用酢 | 酸性で中和して溶かす |
| ニオイ全般 | — | 重曹(消臭)/ クエン酸(酸っぱい系のニオイに) | 原因に合わせて選択 |
セスキ炭酸ソーダは「重曹の上位互換」
セスキ炭酸ソーダは重曹と同じアルカリ性ですが、pH値が重曹より高いため油汚れへの分解力が強くなります。長期間放置して固まった油汚れには、重曹の代わりにセスキ炭酸ソーダを使うのがおすすめです。使い方は重曹と同じで、水200mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1を溶かして加熱するだけです。
クエン酸は水垢やニオイに
庫内に白っぽいザラザラした汚れ(水垢)がある場合は、クエン酸が有効です。水200mlにクエン酸大さじ1を溶かし、同じように加熱→放置→拭き取りの手順で掃除します。魚を温めたあとの生臭さにも効果があります。
重曹→クエン酸の「ダブル掃除」で庫内リセット
油汚れと水垢の両方がひどい場合は、重曹で掃除→クエン酸で仕上げの2段階がおすすめです。先に重曹で油汚れを落とし、次にクエン酸で水垢とニオイを除去すれば、ほぼ新品の状態に近づけます。それぞれ加熱5分+放置10分なので、合計30分ほどで完了します。ただし日常的に両方やる必要はなく、月1回の念入り掃除のときに試してみてください。
| 洗剤 | 得意な汚れ | 分量(水200mlに対して) | コスト目安(1回あたり) |
|---|---|---|---|
| 重曹 | 軽い油汚れ・焦げ・ニオイ | 大さじ1 | 約5〜10円 |
| セスキ炭酸ソーダ | 頑固な油汚れ | 小さじ1 | 約5〜10円 |
| クエン酸 | 水垢・アルカリ性のニオイ | 大さじ1 | 約10〜15円 |
どれも100円ショップやドラッグストアで手に入り、1袋で数十回使えるのでコスパも優秀です。
電子レンジが汚れる原因と放置のリスク
そもそもなぜ電子レンジはあんなに汚れるのでしょうか。原因を知っておくと、効率よく予防できます。
なぜこんなに汚れるのか
| 原因 | 具体例 | 汚れの性質 |
|---|---|---|
| 食品の飛び散り | ラップなしで温めた際のソース・油はね | 酸性(油汚れ) |
| 蒸気の付着 | 温め時に出る水蒸気が冷えて庫内に残る | アルカリ性(水垢) |
| こぼれた食品の焦げ付き | 吹きこぼれたスープや溶けたチーズ | 酸性(焦げ) |
放置すると何が起きるか
「多少汚れていても温まるから大丈夫」と放置しがちですが、実際には以下のリスクがあります。
発火の危険
製品評価技術基盤機構(NITE)によると、電子レンジの汚れに関連する事故は5年間で60件報告されています。庫内に残った食品カスにマイクロ波が集中して加熱され、発火につながるケースがあります。
雑菌の繁殖
温かく湿った庫内は雑菌やカビの温床になります。そのまま食品を温めると、カビの胞子が食品に付着して食中毒のリスクが高まります。
加熱効率の低下
庫内の汚れにマイクロ波が分散するため、食品が十分に温まらなくなります。結果として加熱時間が延び、電気代のムダにもつながります。
ニオイの染みつき
油汚れや食品カスが庫内にこびりつくと、温めるたびにニオイが立ち上がります。特にカレーや魚など香りが強い食品の飛び散りを放置すると、他の食品にニオイが移ってしまうこともあります。汚れが蓄積するほどニオイも取れにくくなるため、早めの対処が重要です。
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「ガスこんろや電子レンジの汚れを放置すると火災の原因になります」(2017年4月27日)
- ダスキン「電子レンジのお掃除方法を解説」
掃除の頻度と汚れを防ぐ3つの習慣
きれいにしたあと、その状態をなるべくキープするための方法を紹介します。
掃除頻度の目安
| 頻度 | やること | 所要時間 |
|---|---|---|
| 使うたび | 飛び散りをサッと拭く | 10秒 |
| 週1回 | 重曹スチーム掃除(この記事の方法) | 15分 |
| 月1回 | ターンテーブルを外して丸洗い+庫内のクエン酸掃除 | 20分 |
忙しくて週1回が厳しければ、最低でも月1〜2回は重曹スチーム掃除をするのがおすすめです。汚れが蓄積するほど掃除の手間が増えるので、こまめにリセットするほうが結果的にラクです。
汚れを防ぐ3つの習慣
習慣1:ラップか電子レンジ用フタをかける
飛び散りの大半はフタで防げます。繰り返し使えるシリコン製のフタなら、ラップのゴミも減って一石二鳥です。
習慣2:加熱後すぐに拭く
飛び散りは温かいうちなら軽く拭くだけで落ちます。冷えて固まると掃除の難易度が跳ね上がるので、汚れに気づいたら10秒で拭く習慣をつけましょう。
習慣3:庫内に食品カスを残さない
こぼれた食品をそのまま次の温めに使うと、焦げ付きの原因になります。吹きこぼれたらすぐに拭き取ることで、頑固な焦げを防げます。
やってはいけないNG行為
掃除のつもりが逆効果になるケースもあるので注意してください。
- メラミンスポンジでゴシゴシこする — 庫内のコーティングが剥がれて、かえって汚れが付きやすくなります
- 塩素系漂白剤を使う — 金属部分が腐食する恐れがあるほか、ニオイが庫内に残って食品に移る可能性があります
- アルミホイルを入れて加熱する — 火花が散って故障や発火の原因になります
基本は「蒸気で浮かして拭く」だけ。力を入れてこすったり強い薬剤を使ったりする必要はありません。
掃除の頻度に迷っている方は、家全体の掃除頻度の目安をまとめた記事も参考になります。
まとめ|電子レンジは「チンして拭く」だけで清潔を保てる
電子レンジの掃除は、特別な洗剤も力仕事も必要ありません。重曹水をチンして蒸気で汚れを浮かし、あとは拭き取るだけ。この記事のポイントを振り返ります。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 基本の掃除方法 | 水200ml+重曹大さじ1を5分加熱→10分放置→拭き取り |
| 頑固な油汚れ | セスキ炭酸ソーダに切り替えると分解力UP |
| 水垢・ニオイ | クエン酸で中和して落とす |
| 放置のリスク | 発火・雑菌繁殖・加熱効率の低下 |
| 理想の頻度 | 週1回の重曹スチーム+使うたびにサッと拭く |
まずは今日、マグカップに重曹と水を入れてチンしてみてください。5分の加熱と10分の放置だけで、見違えるほどきれいになります。
キッチン以外の掃除もまとめて見直したい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
- 製品評価技術基盤機構(NITE)「ガスこんろや電子レンジの汚れを放置すると火災の原因になります」(2017年4月27日)
- ダスキン「電子レンジのお掃除方法を解説 頑固な汚れ・ニオイをスッキリ落とそう!」
- おそうじ本舗「電子レンジの汚れを重曹と食品用ラップで落とすお掃除方法」
- ニチレイフーズ「電子レンジの掃除は重曹で!汚れが簡単に落ちる!」
- ココカラファイン「重曹・セスキ炭酸ソーダ・クエン酸を掃除に使うには?使い分け方や注意点も紹介!」
電子レンジの重曹掃除の手順所要時間 約15M
5分の加熱と10分の放置で油汚れ・ニオイをまとめて落とす手順
重曹水を作る
耐熱容器に水200mlと重曹大さじ1を入れ、よく混ぜて溶かします。容器は深めのマグカップやボウルが扱いやすいです。
電子レンジで加熱
重曹水を入れた容器を庫内中央に置き、500Wで5分加熱します。沸騰して蒸気が庫内に充満します。
庫内を10分放置
扉を開けず、庫内に蒸気がこもった状態で10分置きます。蒸気が固まった汚れをふやかします。
拭き取る
残った重曹水にキッチンペーパーを浸し、絞ってから庫内を拭きます。天井→側面→底面の順だと汚れの再付着を防げます。
ドアパッキンとターンテーブルを仕上げる
ドアの溝とパッキン、外したターンテーブルも重曹水で拭いて完了です。
よくある質問
Q.重曹とクエン酸、どちらを使うべき?
A.油汚れ・焦げ・ニオイは重曹(弱アルカリ性)、水垢・カルキ汚れはクエン酸(弱酸性)が効きます。電子レンジ庫内の汚れは油由来が多いので、基本は重曹で十分です。
Q.頑固な焦げ付きも落ちる?
A.軽い焦げは落ちますが、こびりついた頑固な焦げは重曹掃除では取り切れません。焦げ部分にだけ重曹ペースト(重曹+少量の水)を塗って30分置き、メラミンスポンジで擦ると取れやすくなります。
Q.5分加熱しても汚れが浮かない場合は?
A.汚れが厚い証拠です。1分追加加熱→さらに10分放置を繰り返してください。蒸気の量が足りないと固まった油はふやけません。
Q.食用重曹と掃除用重曹の違いは?
A.成分は同じ炭酸水素ナトリウムです。電子レンジ庫内など口に入る可能性がある場所は、食用グレードを選ぶと安心です。
Q.重曹掃除はどれくらいの頻度が目安?
A.月1回が目安です。週1で軽く拭いている人は2〜3ヶ月に1回でも問題ありません。ニオイが気になり始めたら早めに行うと固着汚れを防げます。