私(みく/フリーランスWebライター歴5年)は2026年6月中旬、寝室用にDCモーター扇風機を7,980円で買い、ワットモニターで消費電力を実測しました。結果は風量2で4W。一晩8時間つけっぱなしにしても電気代は約1円、毎晩使っても月30円ほどでした。消費電力が最大クラスのACモーター機(35W)でも、24時間×30日回し続けた電気代は約780円が上限です。つまり、扇風機の電気代は気にする必要がありません。ただし「エアコンを我慢して扇風機だけで過ごす」のは節約としては逆効果です。この記事では、つけっぱなし時間別の電気代、エアコンと併用したほうが安くて快適な理由、寝るときの注意点、DCモーターへの買い替えの損益分岐まで、一次データと実測値で解説します。
扇風機の電気代は24時間つけっぱなしでも最大約26円
扇風機の電気代は消費電力(kW)×使用時間×電気料金単価で計算できます。単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価31円/kWh(2022年7月に27円から改定)を使います。家庭用扇風機(30cm羽根クラス)の消費電力は、ACモーター機で10〜35W、DCモーター機で1.5〜20Wが目安です(価格.com調べ)。最も電気を食う「ACモーター機の最大風量35W」で計算しても、1時間あたり約1.1円にしかなりません。
| 運転パターン | 1時間 | 24時間 | 1ヶ月(24時間×30日) |
|---|---|---|---|
| ACモーター・最大風量(35W) | 約1.1円 | 約26円 | 約780円 |
| ACモーター・弱風(20W) | 約0.6円 | 約15円 | 約446円 |
| DCモーター・中風量(8W) | 約0.2円 | 約6円 | 約179円 |
| DCモーター・微風(3W) | 約0.1円 | 約2.2円 | 約67円 |
丸1日つけっぱなしを1ヶ月続けるという極端な使い方でも、月約780円。実際には在宅中の12時間程度の使用が多いので、月200〜400円に収まる家庭がほとんどです。私が2026年6月に買ったDCモーター機はワットモニター実測で風量2が4W、最大風量でも19Wでした。就寝中の8時間つけっぱなしで約1円という数字を検針票と突き合わせても、扇風機が家計に与える影響はほぼ誤差の範囲です。
「つけっぱなしにしてしまった」と青ざめる必要はまったくありません。仮に3日間(72時間)消し忘れても、最大風量のACモーター機で約78円、DCモーター機なら20円足らずです。
「エアコンを我慢して扇風機だけ」は節約になりません
扇風機の電気代がエアコンより圧倒的に安いのは事実です。6畳用エアコン(パナソニック2021年モデル)の冷房時消費電力は110〜920Wで、1時間あたりの電気代は約3.4〜28.5円。ACモーター扇風機(約1.1円)の約3〜26倍、DCモーター機と比べれば数十倍以上の差です。この差だけを見て「夏はエアコンを我慢して扇風機だけで乗り切ろう」と考える方が毎年いますが、私はおすすめしません。扇風機は空気をかき混ぜて体感温度を下げる家電で、室温そのものは1℃も下がらないからです。室温が高いまま扇風機だけに頼ると、熱中症のリスクを抱えたまま寝苦しさと日中のだるさを我慢し続けることになります。
| 使い方 | 1時間あたりの電気代 | 室温を下げる力 |
|---|---|---|
| エアコン冷房(6畳用) | 約3.4〜28.5円 | ある |
| 扇風機(AC・35W) | 約1.1円 | ない(体感のみ) |
| 扇風機(DC・8W) | 約0.2円 | ない(体感のみ) |
| エアコン28℃+扇風機の併用 | エアコン単独より約13%減+扇風機代 | ある+体感でさらに涼しい |
正解はエアコンとの併用です。環境省によると、冷房の設定温度を1℃高くすると約13%(約70W)の消費電力削減になります。扇風機の風が体に当たれば体感温度が下がるため、設定温度を1℃上げても涼しさはほぼ変わりません。たとえば夏の冷房代が月5,000円の家庭なら、1℃緩和で約650円の節約。扇風機の電気代はDCモーター機を1日12時間回しても月約89円なので、差し引きで月500円以上安くなる計算です。最大35WのACモーター機(同条件で月約391円)でも、まだお釣りが来ます。
私自身、2024年8月の港区時代に失敗しています。当時の1LDKは寝室にエアコンがなく、電気代が怖くてリビングの冷房を夜は切り、AC扇風機だけで寝ていました。結果は朝方に汗だくで目が覚める日が続き、在宅の執筆仕事に響いて後悔しました。いまの東京西部の1LDKも寝室にエアコンはありませんが、リビングのエアコンを27〜28℃でつけたままドアを開け、扇風機で冷気を寝室に送る方式に変えています。快眠と電気代を両立できており、2026年6月の電気代は6,780円と、猛暑日が続いた月の割に前年並みに収まりました。
なお「エアコンをつけっぱなしにすると壊れるのでは」と心配な方は、こちらの記事で寿命への影響と電気代の実態を検証しています。
寝るときのつけっぱなしは電気代より風の当て方に注意
就寝中の8時間つけっぱなしの電気代は、ACモーター機(35W)で約8.7円、DCモーター機(4W)なら約1円です。ひと夏(120日)毎晩使ってもAC機で約1,040円、DC機で約119円。金額面では気にする必要がありません。むしろ注意すべきは風の当て方です。

私は2026年6月末、買ったばかりの扇風機を固定・直風のまま朝まで回して寝たら、翌朝に喉がイガイガして失敗しました。同じ姿勢の体に風が当たり続けると、体表の水分が奪われて喉の乾燥や体の冷えにつながります。以来、首振り運転+足元向きに変えたところ、涼しさはそのままで喉の不調はなくなりました。風を壁に当てて間接的に循環させる方法も有効です。寝入りだけ涼しければいい方は、2〜4時間の切タイマーを使えば電気代はさらに半分以下になります。
もうひとつの注意点は、古い扇風機の発火リスクです。NITE(製品評価技術基盤機構)の2024年5月の注意喚起によると、2018〜2022年度に扇風機の事故が71件報告されており、多くは製造から10年以上経過した製品の経年劣化(内部配線の断線、モーターやコンデンサーの絶縁劣化)が原因です。異音がする、首振りが引っかかる、モーター部分が熱い、焦げたにおいがする──こうしたサインがある扇風機は、就寝中のつけっぱなしに使わず買い替えてください。電気代よりずっと大事なポイントです。
DCモーター扇風機への買い替えで元は取れるか
「DCモーターは電気代が安い」とよく言われますが、電気代の差額だけで本体価格の元が取れるかは、使い方次第です。手持ちのACモーター機(最大35W)からDCモーター機(中風量8W)に買い替えた場合の差額を、夏の使用期間120日(6〜9月)で試算しました。
- 1日8時間使う人:差27W×8時間×120日=約26kWh、年間の節約額は約803円。本体8,000円の回収に約10年かかります
- 24時間つけっぱなしの人:差27W×24時間×120日=約78kWh、年間の節約額は約2,411円。回収は約3.3年です
結論として、電気代目的なら急いで買い替える必要はありません。私が2026年6月にDCモーター機を選んだ決め手も、電気代ではなく静音性でした。実測4Wの風量2はモーター音がほぼ聞こえず、寝室で朝まで回しても気になりません。細かい風量調節と軽さも含めて、DCの価値は快適性にあります。いまのAC扇風機が現役なら壊れるまで使い、買い替えのタイミングでDCを選ぶのが合理的です。なお、1台で夏の送風と部屋干し・空気循環までこなしたい方は、サーキュレーターとの使い分けも検討する価値があります。
サーキュレーターと扇風機の違い3選|1台兼用で年5,000円減
よくある質問
Q1. 扇風機を一晩中つけっぱなしにすると電気代はいくらですか?
8時間つけっぱなしで、ACモーター機(35W)なら約8.7円、DCモーター機(4W)なら約1円です(電気単価31円/kWh計算)。ひと夏120日毎晩使っても、AC機で約1,040円、DC機なら約119円に収まります。
Q2. 扇風機とエアコンはどちらが電気代が安いですか?
扇風機です。6畳用エアコンの冷房が1時間約3.4〜28.5円に対し、扇風機は約0.1〜1.1円と大幅に安く済みます。ただし扇風機は室温を下げられないため、真夏はエアコン28℃前後+扇風機の併用が電気代と快適さのバランスで最も優れています。
Q3. 扇風機のつけっぱなしで火事になることはありますか?
新しい製品なら通常は問題ありませんが、製造から10年以上経った扇風機は経年劣化による発火事故が報告されています。NITEによると2018〜2022年度の扇風機事故は71件で、内部配線の断線やコンデンサーの絶縁劣化が主な原因です。異音・異臭・モーターの過熱があれば使用を中止してください。
Q4. 風量を下げると電気代はどれくらい変わりますか?
消費電力にほぼ比例して下がります。ACモーター機で最大風量35W→弱風20Wにすると、24時間あたり約26円→約15円と4割減。DCモーター機の微風(3W前後)なら24時間で約2.2円まで下がります。体感が足りるなら風量は下げるほど安くなります。
Q5. 扇風機とサーキュレーターの電気代に差はありますか?
消費電力はどちらも数W〜35W程度でほぼ同等です。違いは風の質で、扇風機は体に当てる広い風、サーキュレーターは空気を循環させる直進する風に向いています。エアコンの冷気を部屋全体に回す目的ならサーキュレーターのほうが効率的です。
まとめ|扇風機は気にせず回していい、夏はエアコンと組ませて安くする
扇風機の電気代は、家電のなかで最安クラスです。要点を振り返ります。
| 項目 | 結論 |
|---|---|
| 24時間つけっぱなし | 最大約26円/日、月約780円が上限 |
| 一晩8時間 | AC機約8.7円、DC機約1円 |
| 夏の最適解 | エアコン28℃前後+扇風機の併用(設定1℃緩和で約13%減) |
| 寝るときの注意 | 直風を避けて首振り・足元向き。10年超の古い機種は発火リスク |
| DCへの買い替え | 電気代だけでは回収に数年〜10年。静音性で選ぶのが正解 |
次のアクションは2つです。まず、いま使っている扇風機の製造年を本体ラベルで確認してください。10年を超えていて異音や過熱があるなら、節約より安全のために買い替えを。次に、今夜からエアコンの設定温度を1℃上げて、扇風機との併用に切り替えること。私はこの方式に変えてから、寝苦しさゼロのまま夏の電気代を前年並みに抑えられています。扇風機の電気代を気にしてこまめに消すより、エアコンとの組み合わせ方を見直すほうが、はるかに大きな節約になります。
夏の電気代全体の内訳と節約の優先順位は、こちらの記事で詳しく解説しています。
一人暮らしの夏の電気代が急に高くなる理由|平均額と節約のコツ
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会「電力料金の目安単価」(2022年7月改定 31円/kWh)
- 価格.com「扇風機は24時間つけっぱなしにしても電気代は大丈夫?」(扇風機の消費電力 ACモーター10〜35W/DCモーター1.5〜20W)
- エネチェンジ「エアコン(冷房)の消費電力は何ワット?」(パナソニック2021年6畳用モデル 冷房110〜920W)
- 環境省 デコ活「オフィスでできる節電アクション」(冷房設定温度を1℃高くすると約13%・約70Wの消費電力削減)
- NITE 製品評価技術基盤機構「その『レトロ』ちょっと待った!〜古いエアコン・扇風機の事故に注意〜」(2024年5月/2018〜2022年度の扇風機事故71件)